「シルバーウィーク5連休とかマジでやめてくれ」と思う人、この指とまれ

ユル風味の話題

今週末(9月19日)から、シルバーウィークの連休が始まる。

カレンダー通りで5連休。年休を組み合わせれば9連休!
⋯などと、はしゃいだ感じの煽り文句が、旅行の広告などにはよく出ていた。

しかし私はそれを見て深くため息をついている。
5日間も休みとか⋯悪夢だ⋯

連休が嬉しくない人

率直に言うと、今年のように5日間も休日が連続するのは、全然嬉しくない。
むしろ、本当にやめてくれというのが本音だ。

私のような人は、けっこういるんじゃないかと勝手に思っている。

例えば…
レジャー産業、旅行・観光関係など、休日を中心に仕事が忙しい人。
日給や時給で働いており、休日が連続すると給料が減っちゃって懐が寒くなる人。
家庭内労働(家事・育児)が過酷なので、家族が家にずっといることでエンドレス稼働状態になる人。
…など。

私は、最後のやつに近い。

仕事としては、土日休みの月給サラリーマンだから、単純に休みが増えてハッピーなはずの立場だ。
実際、単身時代なら、素直に嬉しかっただろう。
とにかく働かなくていい日があることが超すばらしい!それが5日もあるなんて!

いま、なかなかそんな気持ちになれないのが悩ましい。

休日の自分は、まるで女中さんの気持ち

10歳・4歳の男児を育てる身としては、家は休息の場ではなく、労働の場だ。

しかも、会社で働くのと違って、定時もないし、仕事の完了もない。
子どもが家にいて活動している限り、やることは無限に湧いて出てくる。
ついさっき、やっとこさ朝食を食べさせたのに、もう昼食の算段をしなければならない。
ついさっき、ぶっ散らかったブロックをヒーヒー言って片付けたのに、次の瞬間に別のブロックが床にぶちまけられている。

家庭での労働に、成果もなければねぎらいもない。
ただ、目の前に次々と用事が噴出し続け、ブラックホールのように私の時間と労力を吸い尽くしていく。

その一方で、「せっかくの休日なのだから、子どもと遊んでやらねば」というプレッシャーが、「少しでもダラけたい」という自然な欲求をジワジワとむしばんで、気が休まるときがない。

家にいる限り、休日とはそういうものだ。

そして、狭い家の中で寄り集まって暮らしていれば、おのずと紛争が起こる。
不毛でバカバカしい兄弟げんかの末、響き渡る次男の金切り声…
私が食べこぼしを掃除しているのを尻目に自分の趣味活動に精を出す夫への不満が口をついて出れば、もはや恒例行事のように勃発する夫婦の諍い…
不穏な空気に嫌気がさす中、ふと、休み明けに控えている気の重い仕事が頭をよぎる…

しかし食事の支度は待ってくれない。もうこんな時間。
今日の晩ごはんどうしよう?と考えこんでいたら「ぎゅーにゅーほしい!」「ぎゅーにゅーいれて!」と次男にまとわりつかれる。
上の空で牛乳を入れてやり、さて夕飯は⋯と考えていたら、なんだか不穏な音がして、見れば牛乳が盛大に床にこぼれている。もう頭がクラクラして泣きそうだ…

そんなストレスに満ちた休日が容易に想像できる。
休日に家にいると、私はよく、「女中さんみたいな気分だ」と感じる。
自分の家でくつろいでいるという感覚はなく、常に家族の構成員のために自分の労力を拠出している。
(女中さんに例える言い方が不適切だと感じる方もいるかもしれないが、実際、昔は女中さんが担っていたような家事労働を現代では主婦が行うか、あるいは共働き夫婦でせっせと分担しているというのは事実だ)

それが5日!
5日も続く・・・。
端的に悪夢というしかない。

家にいるストレスから逃れたいけど

そんなことにならないよう、休みの日はちょっと旅行に行ったり、遠出したりして、気分を変えたい。

しかし、五連休ともなると、どこもかしこも普段とは段違いの混雑だ。
ホテルを探しても全部満室。見つかったとしても異様な高値。ホテルを取ったはいいが、新幹線はどの便も満席でそもそも移動手段がない。車を出せば終わりなき渋滞。疲れに行くようなものだろこれ。

そうして、どこにも行けず、家にこもるしかない5連休が控えている。なんという行き詰まり感。

しかも、今のところの予報では、お天気もかんばしくないようだ。
つまり、「とりあえず子どもを公園に連れて行って解き放つ」という原始的な対応策も使えない。
洗濯や掃除などの家事も、サッパリはかどらないだろう。

そういうわけで私は今、大変憂鬱な気分を抱えている。
同じような人、いませんか。きっといますよね。一緒にため息つきましょう。

いつからだろう、連休が重荷になったのは・・・。若い頃、あんなに素直に嬉しかったのに。
家庭が労働の場になってしまい、家に帰っても休息がないと感じる今、長い休みも素直に嬉しくはない。

そして、普段は5日働いて2日休むサイクルに体を慣らしているのだから、5日も休めば体のリズムが崩れ、休み明けに当然のようにキツい思いをすることになる。
今からそれが予見できるので、なおさら、ため息が増えるわけだ。

そもそも、なんで五連休になってんだよ

今さらだが、そもそも、どうして五連休なんてことになってるのか?
ご存じの方が多いと思うが、一応、おさらいしておこう。

直接的には、「祝日法」という法律の規定の適用の結果なのだが、もう少し俯瞰的に見ると、「連休を増やそう」という政策的意図がもたらしたものとして理解することができると思う。

祝日法には、「元日」「成人の日」「建国記念の日」などの祝日が列挙され、「祝日は休日とする」と定められているわけだが、その中に以下の条文がある。

その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。

これはつまり、「国民の祝日に挟まれている、祝日じゃない日」を祝日にしますということである。

この規定によって、9月21日の「敬老の日」と、9月23日の「秋分の日」に挟まれた「9月22日」(=祝日じゃない日)が休日になり、5連休が生まれたのだ。

しかし、もう少し踏み込むなら、いわゆる「ハッピーマンデー」と呼ばれる祝日法の改正も間接的な要因になっていると言える。
ある程度の年齢の方ならご記憶だと思うが、昔は、祝日というのは日付が決まっていたものである。
成人の日は1月15日。体育の日(現:スポーツの日)は10月10日。
それが、ハッピーマンデーと言われる祝日法の改正により、月曜日に移動することになった。
現在、月曜に移動しているのは、成人の日、海の日、敬老の日、スポーツの日である。
敬老の日が9月21日(月)になっているのは、この月曜移動によるものだから、今年の5連休成立には、「ハッピーマンデー」も寄与しているということがわかる。

「祝日を月曜に移動しよう」というのは、土日とつなげて三連休を作るという意図によるものだと思う。
つまり、日本政府は、「連休を増やす」という方向に向かって祝日法を改正してきたのだということである。
連休増やすから、みんな、旅行行ったりして、大いにレジャーを楽しんでね!!
日本政府はそう言っているわけだ。

結論:健闘を祈る

日本政府を挙げた「連休増やしましょう運動」の結果、今年の5連休が生まれ、宿泊費は高騰し、観光地は激混みになり、高速道路はウンザリする渋滞が続き、
そして家庭内労働を担う人間には、エンドレス稼動状態の日々が訪れる。

ああ・・・

私には、必ずしも5連休が嬉しくない人々の嘆きのため息が聞こえるような気がする。

もちろん、明日から休みだ!!長期休暇だ!!海外旅行だ!!と、楽しい予定に胸を躍らせている方は多いと思う。
また、くれぐれも誤解のないよう言い添えるが、本稿は、そういう方(連休を楽しむ方)に対する否定的な気持ちを表明するものではまったくない。私自身、長期休暇は基本的に楽しみで、嬉しいのである。
ただ、あまりにも需要が集中する形で連休が作られると、かえって悩みのタネになることあるよねという、ささいな愚痴を述べてみたものである。

せっかくの休みなので、少しでも楽しく、前向きに過ごせるよう、今からでもできる工夫をしてみようと思っている。
雨が降ったり、台風が来たりすれば、家にこもるしかないが、家族みんなで、なるべく機嫌よく、揉めずに、疲れずに過ごせるやり方を考えよう。自分の体力・精神力を削らず、無駄に疲弊しないような過ごし方を。
そんなうまい方法があるものか、自信はないけど。

何しろ、「祝日法」の冒頭には、こう書いてあるのだ。

自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。

そう!祝日とは、自由と平和を求め、美しい風習を育て、よりよき社会、より豊かな生活を築くためにあるのだから!!

・・・というわけで、ずいぶん漫然とした記事を書いてしまい恐縮至極であるが、同じような気持ちの人がいれば、この感覚を共有して少しでも慰めにしてもらえればと思っている。

私のような気持ちで5連休にため息をついている全国の皆さん、各自の創意工夫により、シルバーウィークを乗り切りましょう。健闘をお祈りします。

コメント

  1. みかげ より:

    初コメントします。ブログ、読ませていただきました。
    僕自身の考えなのですが、
    星野リゾートの社長も提案していますが、
    大型連休を廃止にして、分散休暇を導入してみては?と思います。
    子供が学校の時は休みが合わない、という
    デメリットもあるのですが、
    どこに行っても混雑し、料金も高くなるので、
    分散休暇を導入できれば、
    観光地の混雑がなくなり、
    平日も休みやすくなりますので、
    分散休暇もいいのでは?と思っています。

    • はるべ より:

      みかげ様、コメントありがとうございます。
      休暇分散化、アリですよね。私もそう思います。
      10年ちょっと前?でしょうか、ゴールデンウィークの分散化とか、キッズウィークとか、そういう議論もあったように記憶しているのですが、結局あまり盛り上がらずに立ち消えになってしまってますよね⋯。なので、結局、我々の社会は、一斉に休むことをよしとしているのかなあ、なんて考えてしまいます。観光業界からしても、需要が平準化するほうがいいのではと思いますが⋯。

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