【26.5.17追記あり】コメダ珈琲の、不適切だがオイシイ使い方をこっそり呟く

ユル風味の話題

コメダ珈琲と言えば、名古屋発祥で全国に展開している喫茶店チェーンで、
東京の街なかにもある一方、地方のロードサイド店も多く見かける。

コメダで、なんといっても有名なのは、フードメニューの巨大なボリュームだろう。
想像以上に大きなものが出てくることから、よく「逆写真詐欺」などと言われている。
最初からそのつもりで注文したならともかく、「ちょっとお茶」と思って入店し、何も知らずにサンドイッチを頼んでしまったとしたら、「うっ…」となることは避けられないだろう。

そんなコメダ珈琲について、たぶん私はあんまり望ましくない使い方をしている自覚がある。

それは何か、最初に言ってしまうなら…

「ひたすら豆菓子を買うだけ」という使い方である。

喫茶店には行けない切なさ

私の家の近所にもコメダ珈琲がある。
スタバやドトールのようなセルフサービスのカフェチェーンと違い、いわゆる「喫茶店」らしいゆったりした空間で、広いテーブルに着席したお客さんが、おしゃべりしたりパソコンしたりボーっとしたり、居心地よさそうに滞在している。
店内はいつも席が埋まっていて、みんなに人気なんだなあと感じる。
その様子を見ると、私もここで、おいしいコーヒーの香りに包まれながらノンビリ本を読んだり、考え事をしたり、あるいは巨大味噌カツパンを一人で心ゆくまで堪能する至福を味わったり…そんなふうに過ごしたいなと思う。

——しかし、無理である。
圧倒的に無理である。

小さい子を育てつつ働いている方ならお分かりであろう。
一人で喫茶店に行く時間なんて、絶望的にないのである。
私の24時間は、基本、「オフィスに缶詰めにされている時間」か「子供と一緒に過ごしている時間(睡眠含む)2択しかなく、
その隙間にほんのわずか「子供を夫に預けてどうにか用事(買い物や病院やその他)に行く時間」があるだけである。
「喫茶店でゆっくり」の余白が存在する余地が1%もない。
私の生活に、カフェも喫茶店もない

私のお口の恋人——豆。

さて、これも皆さんご存じだと思うが、コメダで料理を注文すると、
最初にまるで居酒屋のお通しのように、袋入りの豆菓子(冒頭画像参照)が出てくる。

これがめちゃくちゃ好きだ。
なんたって私は、豆類やナッツ類が好きで仕方ないのである。
あのコメダの豆菓子の、ほんのり甘じょっぱい、絶妙なアッサリ感のある味が大好きだ。
決して食べすぎにならない、一袋が「ちょっとだけ」の絶妙なボリューム感も最高だ。

そこで冒頭の話に戻る。
私の近所の店では、この袋入り豆菓子が、持ち帰り用の販売品としてレジ横で売られている。
(以下、どこの店舗でも同じ仕様とは限らないのでご注意ください)

10個入り100円、30個入り300円、そしてなんと、100個入り1000円なんて袋もある。
——つまり、1個10円!!!(※)
わずか10円。信じられない安さだ。
今どき「うまい棒」も10円では買えない。こんなウマい豆が10円で買えるなんて…。
(※)記事公開後、2026年4~5月ごろに1個20円に値上げされている。詳細は末尾の追記を参照。

私はコメダに来店し、席につくこともコーヒーを注文することも一切なく、
ただこの豆菓子だけ買って帰る。
入店してすぐ店員さんから「何名様ですか?」と聞かれるのを、大変気まずい思い
「あ、いや、お菓子買いたいだけなんです…」
などと、オドオドしながら答えて、豆だけ買って退店している。

…いや本当はコーヒー飲んでゆっくりしたいんだけども。
…ごめんなさいとてもそんな時間がないんです。
…ご飯の買い出しのついでにここに寄るのが精いっぱいなんです。

買い求めた豆菓子は、私の生活のあちこちにお供してくれる。
会社のデスクにも、何個か常備している。仕事の合間のちょっとしたおやつタイムに、これをつまむのだ。
ナッツはつい食べすぎてしまうのが欠点だが、この小袋ひとつなら食べすぎにならず、ちょうどよい。
コーヒーを飲みながらポリポリと豆を噛む、癒しのひととき。

そして家では晩酌のお供にも心強い。
ビールでもワインでも、コメダの豆ちゃんはそっと寄り添って私の口寂しさに応えてくれる…。

豆、サイコーーー!!

つきまとう後ろめたさ——コメダさんごめんなさい

…しかし、コメダに対するこの使い方が、本来は不適切であるという自覚はある。
(だからこっそり呟いているんです…)

コメダは喫茶店なのだ。コーヒーを飲まず豆菓子だけ買っているなんて大変失礼である。
それに、1個10円という破格の値段は、この豆菓子が、あくまで「コーヒー飲む人」に向けてオマケとして出されている前提で設定されているもののようにも思われる。
レジ横に売られているのも、コーヒーを飲んで帰っていくお客さんに対して、「ついでにこれもどうぞ」という意味で置かれているのだと想像すれば、豆菓子だけ買って帰るなどというのは、きわめて不届きな客である。

一方で、豆菓子を買いに行って断られたことはないし、「物品だけのご購入はお断りします」のような意思表示もないので、
今のところは、一応許容されているのだろうと考えて、私は定期的に、豆菓子の買い出しのためにコメダに通っている。
毎回、「ああ喫茶店でゆっくりくつろいでいきたい」という巨大な欲求不満を抱えながら。

いつか子供たちが大きくなり、神様が私に「喫茶店でゆっくりくつろぐ時間」をお恵みくださった暁には、
きっとコーヒーを飲みに通いますので!!きっと!!
どうぞコメダさん、私の不届きな利用形態をお許しください。

ところで、もしこれを読んで、豆菓子買おうかな!と思われた方に、一つだけ注意事項がある。
この豆菓子、案外、賞味期限が長くない!

ほぼ毎日この豆菓子を食べている身としては、「100個1000円」を選んで大量買いしたいところだが、
この豆菓子は、購入したときに袋の裏を見ると、だいたい2か月後くらいが賞味期限になっている。
以前、うっかり大量購入してしまったとき、期限を過ぎて食べたら、風味がやや落ちていて、
おいしく食べきるには、あまり大量ストックしないほうがいいんだなと学んだ。

コーヒーは淹れたてがいちばん!豆菓子も作りたて(?)がいちばん!
なんてことなのかもしれない。

【悲報】【2026.5.17追記】
上記の通り、1袋10円で販売されていたコメダの豆菓子なのだが…
2026年5月16日、来店していつものように購入しようとした私は目を疑った。
豆菓子が1個あたり20円に値上がりしていたのである。

いつも買う30個入り300円の袋を手に取ろうとしたら、値札に「600円」とある。
アレ?個数変わった?と一瞬思うほどだったが、間違いなく、以前と同じ30個入りである。
なんと、2倍という強烈な値上がりだったのだ。
買って帰って見比べても、中身の豆菓子は全く変わっていない。完全に同じ商品である。

私は1カ月に1回程度、定期的に買っているので、つい少し前まで30個入り300円だったことは間違いない。
つまり、段階的にではなく、一気に2倍に値上がりしたということだ。

これだけ物価高が問題になる世の中、値上げは仕方がない。
しかも、もとが1個10円という安すぎる値段だったことも間違いない。
それにしても、一気に値段が2倍になるインパクトは、やはり目前でやられると、呆然としてしまうものがある。
もはや、ハイパーインフレといってもいいではないか…

豆菓子はいつも通りおいしいのだが、ポリポリ食べながら、この先の社会への一抹の不安を禁じ得ないのであった。

左が前回買った豆、右が今回買った豆。商品としては完全に同一
賞味期限が違っているだけだというのが分かるだろう

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