【検証】米を研がないと、何がどうなるのか?真面目に食べ比べてみた

家族・子どもの話

・無洗米を買わないと困る事情

私の家では、いわゆる「令和の米騒動」が起こる以前には、必ず無洗米を買っていた。
無洗米は研がずに炊くことができるので、帰宅してすぐその日の夕飯のご飯を炊くという時にも、時間と手間が省けて便利だ。

しかし、私には、単に「便利で楽だから」というのではない、「無洗米を買わなければならない」強い動機がある。

それは…
夫(ヨウちゃん)が、米を研いでくれないからである。

「米なんか研がなくても食べられるでしょ」というのが彼の主張である。

彼の言う「食べられる」というのは、「食用可能である」という意味であり、決して、「おいしく食べられる」とか、「その食材本来の味で食べることができる」ことではない。
「栄養源である食物として摂取できればよい」という考え方である。

この記事この記事でも訴えているように、我が夫は、私の常識からすると信じられないことをしょっちゅうやっているが、
それを指摘すると「お前の常識を押しつけるな」みたいな反論を受けて紛争になることもしばしばである。

家事については、どこまでやるか、どこまで手間をかけるかの基準が、人によって大きく違うことは私も認識しているし、夫婦の間でその認識がずれていることもよくあるだろう。
鰹節から出汁をとるべきだという人もいれば、だしの素とめんつゆで十分な人もいるだろう。
ハンカチにちゃんとアイロンをかけたい人もいれば、多少の皺はかまわない人もいるだろう。
そのへんは、正解があるわけでもない問題だから、夫婦で話し合って調整しながらやっていくしかない。
…しかし、だ。

米を研ぐのは、さすがにその領域(調整の余地がある領域)じゃないだろ!?
と私は思う。
そこは、「人によって差がある領域」じゃないだろうと。
そこはさすがに常識だろうと。家庭科の授業でやっただろうと。必須の作業だろと。

私は、「味噌汁を作るときは、ちゃんと鰹節から出汁を取ってちょうだい!」
と言っているわけではない。
「米を研いで」と言っているだけである。
しかし、彼の手にかかると、それすら実施されない

とはいえ、米を研ぐ仕事を100%、私が負担するのもなかなか難しい。夫に任せざるを得ないこともある。
だから、最適解が「無洗米」だった。

・「米騒動」が勃発してピンチ

…ところが、「令和の米騒動」により、米価は高騰し、かつ、安定的に入手することが難しくなった。
無洗米がどうとか、つべこべ言っていられなくなった。
備蓄米をはじめ、「無洗米ではない」米を買うことが、最近増えた。

だから、最近は、米を炊く作業を可能な限り自分が行うようにしていたのだが、
しかし、そうは言ってもできないことがある。仕事で遅くなり、夫に子供の夕飯を任せることもある。
少し前には、インフルエンザにかかって、すっかり寝込んだ。食事の準備なんかできない。

インフルエンザから多少回復してきて、冷凍されていたご飯をチンして食べていたとき、
あ、この米、研いでないな…」と私は思った。ちょっとボソボソしている。
ヨウちゃんがどんな米を食べようが勝手だが、子供たちに食べさせるなよ…と思うわけである。

「ああ、なんで私の夫は、米すら研いでくれないのか…」

しかし、嘆いても現実はよくならない。
私は考えた。

米を研がないとどうなるのか、ちょっと真面目に調べてみよう。
明らかに差が出るなら、それをもって夫を説得する材料になるし、
そんなに気にならない程度なら、「米を研がなくてもまあいいや」と思えるようになる。

そこで本記事は、「米を研がないとどうなるのか。何がどう違うのか」を、
ちょっとだけ真面目に検証したものである。

・いざ検証:2種類のご飯を炊き上げる

<検証方法>
以下の条件で、「研いだ米」と「研いでない米」をそれぞれ1合ずつ炊き、食べ比べる。
ただし、我が家には炊飯器が1台しかないので、同時に炊き上がるようにするのは不可能。
やむを得ないが、順番に炊いた上で、両方とも炊き上がりから一定時間が経過した状態で比べることにした。
使った米は、この記事で紹介したふるさと納税で手に入れた、山形県産「はえぬき」である。

<条件>
・水加減は米1合に対して200ml
・炊飯スイッチを入れる前に浸水時間を30分取り、炊き上がり後、10分間蒸らして蓋を開ける
・「研ぐ」米は、2~3回水を替えながら研いだ後、炊く
・「研がない」米は、分量の水を入れてそのまま(水を替えたり軽く洗ったりもしない)炊く

炊く前に炊飯器に入れた様子はこちら。

研いだ米のほうが、水の濁りが少し少ないことが分かると思う。

そして、それぞれ同条件で炊飯。

炊き上がった直後の炊飯器の様子は、以下の写真のようになった。


どちらもおいしそうなご飯であり、見た目の違いはほとんど感じない

お皿に盛りつけてみよう。

これについては、見た目の違いが多少は分かるのではないか。
右側つまり研いでない米のほうが、やや茶色味を帯びているように見えないだろうか?

・食べ比べ実施!※ただし乏しい検証人員

それではさっそく、いざ食べ比べ!
…と行きたいところだが、ちゃんとした検証人員が確保できるわけではない。

夫(ヨウちゃん)に加え、9歳の長男(ひーくん)にも参加してもらうことにした。

ただし、私とヨウちゃんはそれぞれ、「米は研ぐべき」「米なんか研がなくていいでしょ」という考えを持っている以上、かなり強くバイアスがかかっているわけだから、
公平な比較ができる立場とは言えない点にご留意いただきたい。
さらに、残念ながら私もヨウちゃんも、きわめて鈍い舌しか持っていない。大体のものはおいしく食べられるタイプである。
ひーくんに至っては、まだ9歳であり、そもそも味覚の発達も十分ではない。
そういう前提の検証である。

3人でさっそく、2種類を食べ比べてみた。
私は自分が作業した関係上、どっちがどっちなのか把握しているが、残る2人には、「どちらが研いだ米か」は伝えていない。
研いだ米」を、「研いでない米」をBとして提示し、
どっちかが研いでない米。食べ比べて感想を教えて
と依頼した。

こんな感じでお皿に盛り、各自で食べ比べる

最初に、自分が食べてみた感想。私は、どっちがどっちなのか知っている。

2つを並べて見ると、見た目がすでに違う。
B(研いでない米)は、色合いに少し茶色みが感じられ、くすんでいるように見える。表面につやがない
A(研いだ米)のほうが、粒の形が整っているように思える。

手に取って、香りを確かめてみる。正直、私の感覚では、違いが感じられなかった。どちらもおいしそうなお米の匂いである。研いでない方が糠くさいというようなことはなかった。

いよいよ、口に入れてみる。先にA(研いだ米)を食べる。うん、おいしいね!おいしいご飯です。山形はえぬき、おいしい!それしかない。粘り気、甘みがしっかりある。一人で全部食べそう。

次いでB(研いでない米)
口に入れた瞬間に違和感…なんてことはない。ただ、食感は確かに違う。なんとなく、ぼそぼそ、モッサリしている感じだ。粘り気と、粒の弾力みたいなものが、Aより弱い気がする。粘り気が弱いせいか、ボロボロと崩れる感覚もある。
味については、Aと同様、しっかり甘みが感じられる。おいしい。十分においしいいつものお米である。しかし、よく味わうと、気になる雑味のようなものが少々ある。
とはいえ、変な味がするということはなく、私の鈍感な舌では、「まあ、おいしいけどね」という感想だった。

ヨウちゃんにも聞いてみた。
彼には、どっちがどっちなのか、伝えていなかったが、「見た目で大体分かるよ。こっち(B)が研いでないほうじゃない?」と言う。
研がなくていいという持論を持つ彼だが、見分けることは可能なようだ。

ヨウちゃんは、食に対しては常日頃「質より量」を公言しており、しばしば「腹に入れば皆同じ」的なスタンスを示しているので、米の違いなんてどうでもいいよという態度だったが、
「ちゃんと比べてみて!」と依頼すると、一応感想を教えてくれた。

ヨウちゃん
ヨウちゃん

A(研いだ米)のほうが甘いかな?あと、柔らかいと思う。

B(研いでない米)は固いかも。

これだけである。実にいい加減な食べ比べだった。

意外にも、いちばん頼もしい食レポをしてくれたのが、ひーくんだった。
彼も、見た目で違いが判別できたらしい。

ひーくん
ひーくん

お母さん、分かるよ。こっち(B)が研いでないやつでしょ!?

はるべ
はるべ

なんでそう思ったの?

ひーくん
ひーくん

だってなんかちょっと黄色いもん。

ひーくんはA、Bそれぞれを順番に食べ、「やっぱりこっちが研いでないほうだ!」などと得意げに納得している。

ひーくん
ひーくん

B(研いでない米)はなんか…ちょっと苦い気がする。

はるべ
はるべ

ふむふむ。

ひーくん
ひーくん

B(研いでない米)のほうが、固くてつぶしにくい感じかなあ。A(研いだ米)のほうがつぶしやすいよ。

子供の舌は苦みに敏感なので、私がなんとなく曖昧に「雑味」と感じたものを、彼は苦みとして受け取っているのかもしれない。
とはいえ、ひーくんがB(研いでない米)を、「おいしくないからいらない」と言うようなことはなく、
「もう一回食べ比べてみよう!」などと言いながら、両方何度も口に運んでいた。

・結果まとめ

3人で食べ比べた結果はこちら。

A(研いだ米)B(研いでない米)
見た目白い/粒の形が整っている茶色っぽくくすんでいる/黄色い/つやがない
香り少し濃い?(ひーくん談)少し薄い?(ひ―くん談)
食感粘り気がしっかり/柔らかい/つぶしやすいボソボソする/モッサリ/固い/粘り気や粒感が弱い
甘い雑味を感じる/苦い

検証と言いながら、正直なところ、明確に「ここがハッキリ違う!!」というほどの歴然とした差は出なかった。
いずれにせよ、研いでない米に対して、「変な味がして食べられない」「おいしくない」という意見はなかった
意識して食べ比べてみれば、確かに見た目や食感、味に違いは出ているのだが、
食べられないとか、極端に風味が劣るとかの違いは(我々の舌レベルでは)なかった。

調べてみると、最近は精米技術が向上しているので、しっかり研ぐより、洗う程度でちょうどよいのだという意見を多く見かけた。
そうすると、多少の違いを気にしなければ、米は研がなくてもいいのかもしれない
この「米騒動」のご時世、頑張って無洗米を探さなくてもいいとしたらありがたいことだ。

なお、今回検証したのは昨年末なので、使ったのは新米であるということは補足しておきたい。
新米は水分が多いと言われるので、研ぐ・研がないの差が出にくい可能性もある。

結論:米ってホント、ウマい食べ物だよね。

検証は以上である。今日もおいしくお米を食べよう。

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