【労働時間規制緩和】「残業し放題ヒャッホォ!!」っていう人ごめん、やっぱダメです。

マジメ風味の話題

労働時間の規制を緩和しようという動きがあるようだ。

実に驚くべきことである。
この社会には、「残業し放題、ヒャッホォ!!」と考えている人が、一定数いるということである。

え、え、いったいどこにいるの??どこに?? (((‥ )( ‥)))

ブラック企業の存在に対する社会の厳しい目や、痛ましい過労死事案の顕在化、長時間労働による様々な負の影響への訴え・・・。
そういうことを経て、我々の社会は近年やっと、「残業必須のような働き方は悪」という合意を獲得しつつあるのに、そこに猛然と反旗を翻したい人々がいるわけだ。

先に言うけど、やめていただきたい。マジで。

お願い、24時間戦わないで!

なんでそんなに働きたいんだろうか?

私は、ハッキリ言って、可能な限り働きたくない。
会社に行って、1日、ダラッと新聞を読んで帰ってくるのが夢だ。
そして、定時になったら、1秒でも早くダッシュで会社を去りたい。
休暇のために仕事をしているし、宝くじで10億当たったらソッコー、退職する。

残業規制、けっこうけっこう!!

もう、毎晩、ナマハゲのようにオフィスを見回って、
「残業してるやついねがーーー!!」
と言いながら、残業を撲滅してほしい。

残業、ダメ、ゼッタイ。

でも、働きたい人がいるようなのだ。
はて。なんでだろう。

・残業代がいるんだよ。うちのボウズがな、家で腹を空かせているんだ・・・
⇒ふむ。ご事情お察し申し上げる。でもそれ、賃上げを戦うのが正解では。
 そしたら定時で帰って、お子さんと遊んであげて!

・俺は高校時代、野球部で、誰よりもたくさん練習して、絶対レギュラーを渡さなかったもんさ。だから誰よりもたくさん働いて、絶対部長の椅子を他のやつに渡したくないんだ。
⇒ふむ。その熱い思いは、あなたの胸にだけしまっておこう。
 最近の若い子が入社してくれなくなりそうだから。

・そりゃ、ホントは残業なんてしたくないよ・・・
 でも残業規制されたところで、サビ残増えるだけで、かえって迷惑。
⇒ふむ。激しく同意だ。さあ、勇気を出して違法なサビ残命令をネグレクトしよう。

・働きたくないとか言って足を引っ張る君みたいな人材が、成長を妨げるんだよ。
 持続的な成長、そして市場で勝ち続けるためには、たゆみない自己研鑽と向上が必要。
⇒あ、私の友達にはならなそうなタイプ。

・だって、家に帰ってもすることないからさあー。
⇒彼女作りなよ!バーチャルでもいいから!!

私は断固働きたくないので、働きたい事情については、貧相な想像力しかもたない。

しかし、なんにせよ、「24時間戦えますか」な働き方は、やめてもらいたい。
よしんば、首相や社長のような地位にある人が、
場合によって「ワークライフバランスを捨て」たとしても、
少なくとも一般労働者は、捨てないでいただきたい。

ハイそこ!ちゃんとルール守って!

「残業を強制するのは当然、ご法度だが、働きたい人は時間にとらわれず働けるようにすべき」
という意見に対しては、率直に、「賛同しかねる」と考えている。

「あなたは働きたくないとしても、働きたい人がたくさん働くぶんには、構わないでしょ」といわれるだろうか。

いや、そういうわけにはいかないと思う。

それをやられると、結局、「悪貨は良貨を駆逐する」みたいな論理でもって、働きたくない私までも「残業し放題、ヒャッホオ!」に巻き込まれてしまう。

つまりこうだ。
同業のA社、B社があるとする。
A社はワークライフバランスを重視し、社員は定時でみんな帰る。
B社は利益獲得のためなら青天井の残業で働くカルチャー。
これにより、同じ商品を、A社は10日で納品し、B社は残業まっしぐらで、7日で仕上げてくれる。

そうすると、発注者はB社を選ぶようになり、市場からA社が駆逐されて、結局B社ばかりはびこることになる。
その結果、労働者には、A社かB社かという選択肢がなくなり、みんなB社で働かないといけなくなる。
(残業ヒャッホォな立場からは、この状態は、「B社のほうが競争力がある」という評価になるのかもしれないが…)

いや、そんな世の中いやだから。と思っていた。

そしたら最近、実に共感できる台詞をみつけた。
美容院で、ほとんど寝落ちしそうになりながらパーマをかけている間、
たまたま読んでいた雑誌の記事に書いてあった話だ。

筆者は、かつて、マイクロソフトで働いていて、土日も仕事、睡眠3~4時間みたいな生活をしていたそうだ。

そしたら、副社長に呼ばれて、こう言われたらしい。
「仕事は決められた時間の中でいかに成果を残すかが勝負になる。野球も3アウトで交代だろう?それなのにおまえは4アウト、5アウトになっても攻撃を続けようとしている。ずるいぞ。ルールを守れ」
それをきっかけに筆者は働き方を見直した、というエピソードなのである。
(プレジデント2025年10月31日号から引用しています)

うん、実にまったくその通りだな!!と私は思った。
怠惰な能なしサラリーマンの私がいうのではない。天下のマイクロソフトの副社長がいっているのだ!

私の会社のオフィスの壁にもこの台詞、貼りまくってください。
そして、毎日定時に放送してください。
「試合終了時間になりました。労働の継続は、反則にあたります。」
と!

残業したくてたまらない人、ごめんな。
そんなに切実な目をして、残業したい理由を熱く語ってくれたのに・・・。
でもそれ、ルール違反なんだ。
「いくらでも働いていいよ」って、言ってあげられない。

みんな決められた時間で、働こうな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました