メイちゃんのような例
幼児は言葉の発達の途中段階にあるから、しばしば言い間違いをする。
大人の言い間違い(舌がもつれたとか、もともと勘違いして覚えていたとか)とはちょっと性質が違って、
ものの名前を構成する音の組み合わせに混乱が生じていたりする。
例えば「となりのトトロ」の妹、メイちゃんは、「トウモロコシ」のことを「トウモコロシ」と間違えて呼んでいる。
こういう間違え方を実際に聞いたことがある方は多いのではないか。
うちの次男、ふーくんも、よくこのような言い間違いをしている。

【おすくり】飲む!
※おくすり

青い【ぽっく】がいい!!
※コップ

【へむれっと】する!!
※ヘルメット
…うん。
正直めちゃくちゃかわいい。
私は、訂正しない。
「あおいぽっく!」と言われたら、
「わかったよ。青いコップだね。」と返事する。
それでよい。もういつまでも、永遠にそれでよい。
なんならずっと、「ぽっく」と言っていてほしい…
健診の日
さて、ふーくんの3歳児健診の日がやってきた。
視力・聴力の検査、歯科検診等を受けた後、保健師さんとの面談もあった。
親への質問のほか、3歳児本人との会話を通じて、言葉の発達状況などを確認していると思われる。
保健師さんに呼ばれて行った部屋には、身のまわりの道具を示した絵が並んだボードがあった。
椅子や、歯ブラシ、コップ、色鉛筆、スプーンやフォーク。
保健師さんはそれを見せながら、
「ご飯を食べるときに使うものどれ?」とか「お絵描きするとき使うのは?」
などと質問する。
そして「お水を飲むときに使うのはどれ?」と聞かれたふーくんは、コップの写真を指さしながら、
「ぽっく!!」
と言っていた。

そうだよね…ぽっくだよね…(泣)
保健師さんは笑いながら、「ちょっと、ぽっくになっちゃってますね」と言う。
私は思わず、「あ、いや、なんか、かわいくて、訂正できなくて…」などと答えた。
保健師さんはやはり笑いながら、そうですよねえと同意してくれる。
健診を終えて自転車で帰ろうとすると、
ふーくんはぴょんぴょん飛び跳ねながら、「へむれっと、かぶるの?」と言っている。
あっという間にこの子は大きくなって、もうこんな言い間違いはしなくなるだろう。
「おすくり」や「ぽっく」が聞けるのも今だけだ。
私としてはこの子が成長した後も、いつでも取り出して懐かしめるよう、この言い間違いを缶に閉じ込めて長期保存してしまいたい気持ちだ。
開けるたびにいつでもタイムカプセルのように今のこの声が聞けるように。
何のオチもない話で恐縮だが、「おはなし保存缶」なんていうドラえもんの道具があればいいのにと強く思った日だった。



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