おせち料理を作るのは正月のレジャーだということでいいし、食べたい人は酒飲んでグダグダしたいだけ

ユル風味の話題

正月のおせち料理作りが女性の負担になっているという記事(これとか)を年末に見かけた。
令和になった今でもそういうプレッシャーにさらされている人がいるのだ。

レジャーが苦痛になるなんて不幸

おせち料理なんて手の込んだものは、義務感で作るとつらいだけだろう。
おせち料理も含め、季節のイベントにあわせて食べる非日常的な食事は、「レジャー」としてとらえるのが適当だと私は思っている。
レジャーが原因で苦痛を感じるなんて本末転倒である。

おせち料理を作るのも食べるのも楽しい、という人もいるだろう。食べるだけなら嬉しい、という人もいるだろう。特に好きではないから食べたくもない、という人もいるだろう。
それは例えば、趣味でスキーをする人もいれば、雪景色を見るのは好きだという人もいれば、ウインタースポーツに興味もないし寒いからやりたくないという人もいるのと同じであり、冬になったからといってみんながスキーに繰り出さなければならないということはない
楽しいと思う人がやればよいのだ。
楽しくはないが必要という場合は、外注すればよい。

私は作りません、食べるだけです。冷凍食品サイコー

ちなみに私は、後述する理由でおせち料理は好きだが、自分では作らないし、作ったこともないし、作る能力もない

正月はほぼ毎年帰省しているため、自宅で用意する場面がそもそもないのだが、一度自宅で正月を迎えたときに、初めて冷凍食品のおせちを買ってみた。
自分ではとても作らないような凝ったメニューがお重にたくさん詰まっていて、三が日にちょっとずつ食べるのはとても楽しかった。今後も必要になったら同じようなのを買うと思う。

実家に帰ると、母がおせち料理に類するものを作ってくれる(私は作らない)。
正直、「そんなに頑張らなくていいのに。冷凍のいいやつ買って送るよ?」と思っているのだが、それを言うと親の機嫌を損ねて紛争になるので、黙ってありがたくいただいている。母には母のこだわりがあるのだ。

みんなが言うおせち料理って何なの?

そもそも、おせち料理ってなんなんだろうか?人によって思い浮かべるものも違うのではないか?
市販のおせち料理は、洋風の創作料理みたいなのも含まれていたりして、必ずしも固定的なラインナップというものでもなさそうだ。

おおむね、
 ・日持ちする作り置き料理(なまものは該当しない)
 ・縁起がよいとされる食材を使用
 ・主食ではなくおかず(しっかりした味付け)

といった要件をクリアしているものが該当するように見える。

私の実家では、年によって違うが、以下のようなメニューがある。
定番っぽいのは、黒豆、数の子、お煮しめ、かまぼこ、紅白なます(母は三杯酢漬けと言っている)、ごまめ(田作り)、あたり。
そのほか、ホタテの甘辛煮ゆでた海老、そして栗の甘露煮(栗きんとんの代わり)などもあった。
お重に詰めるという習慣はなく、保存容器に入れて毎回少しずつお皿に取り分ける。
※なお、私の母は福岡出身

夫(静岡県出身)にも聞いてみた。
「実家でおせち料理って何作ってた?」
「母親は作ってなかったな。おばあちゃんが作ってた」
「何がでてた?」
「えー?あんまり覚えてないな。数の子とか黒豆とかあったかな?」
「ほかには?」と、定番おせちをいくつか挙げながら重ねて聞いてみる。
伊達巻、昆布巻き、かまぼこ、海老…とかかな?あとなんか酢の物あったような気がする。栗きんとんはなかったかな?」
彼の記憶は実に曖昧である。

夫の実家にも帰省するが、おせち料理っぽいものが出ることは少ない。たまに市販のお重が購入されていたりする(いずれにせよ私が何か手伝ったりはしない)。

おせち料理やお雑煮など、正月の料理は家庭ごとの個別性が高いと思われる。よその家の事情ってあまり知らないのではないか。

弟にも聞いてみた。
「奥さんの実家って、おせち料理作ってる?買ってる?」
「お義母さんとお義姉さんが作ってるよ」
「どういうメニューなの?」
「えーと…。黒豆、筑前煮、たたきごぼう、里芋、なます、田作り、栗きんとん…みたいな感じかな。あと、棒鱈。これは初めて食べたけど美味しい」
棒鱈!なるほど。弟の奥さんの家は滋賀である。京都でよく見る棒鱈は滋賀でもおせち料理のメニューになっているのだろう。

おせち料理の性質は、幸い、冷凍食品にとても相性がよい。「作り置きする加熱済み料理」「少量を多品目」。家で作るより購入に向いている。
外注が基本、レジャーとして作りたい人は自作」って感じの空気になればいいのになあ。

おせち料理の真の目的とは

おせち料理は、日常食とは少し違うので、人によって好き嫌いが出やすいものだと思う。
正直、せっかくお金をかけるならもっと違うごちそう(高級肉とか)を食べたいと思う人も多いのではないか。
特に子供にとっては食べにくいものばかりだ。
私も子供のときは全然好きではなく、きなこ餅のほうがずっとよかった。
じゃあなんでこんなものがせっせと作られてるのか?

正月の間炊事しなくていいよう、日持ちする料理を作り、縁起物で新年を祝う…。
そんな説明がよくされるが、今どき、真に受ける必要もない。
おせち料理が好きな人って、たぶんそんなこと考えてない

大人になって、おせち料理の何がいいのか分かった。
ダラダラ酒を飲みながら食べるのに最適なのだ。

ハッキリ言ってしまうと、おせち料理は、
大人がグダグダと酒を飲んで終わりもなく喋りながらちょっとずつつまむ
という目的のために作られている。
味付けも濃いめ、主食ではなくおかず、色んな種類をちょっとずつつまめて、酒に合うこと合うこと
日本酒でもワインでも最高だ。昼間からこれを並べてチビチビ酒を飲むの、もうサイコー!

だから、自分が好きに飲み食いする立場で考えると、おせち料理大好きである。
一方、給仕させられる側や、他人の飲み食いに付き合わされる側からすると、「勘弁してくれよ」である。

子供のときに、覚えがあるだろう。正月になると、大人がたくさん集まって、やたら料理や酒を並べて、いつまでたっても延々と飲み食いしている。子供たちはさっさと食べ終わって、早く遊びたい。なんで大人たちはあんなに終わりなく飲み食いしてるんだか不思議で仕方ない。ほとんど知りもしないオッサンなんかが混じって、何が楽しいのかガハガハ笑いながら同じ話ばかりしていて、全然遊んでくれないし酒くさいしたまに絡まれてウザイし、つまらないことこの上ない。

そしてもっと嫌になるのは、ほとんど飲み食いに参加できない、あるいは給仕ばかりさせられる主に女性たち。あまり面識もない親戚や友人が現れて、めんどくせえなと思っているのに酒なんか飲み始めていつまでも居座っている。酒が入ると長くなり、無遠慮で好き放題な話ばかりし始めるオッサンたち。聞きたくもない話に付き合わされ、一刻も早く終わってくれと思うのに、いつまでやってるんだよという酒宴の長さ。用意するほうの身にもなってくれ。そしてこっちは飽きて暴れる子供の相手もしてるんだよ。というか夫よ、お前は1ミリくらいは妻の身を気づかって「じゃあそろそろ」とか言えよ。何を率先して酒継ぎ足してるんだ?

…というわけで私は正月のダラダラ飲み食いサイコー!な気持ちも、何が楽しいんだ?な気持ちも、勘弁してくれ、な気持ちも一応想像はできる。

付き合いは割り切って、あとは自由にしたい

冒頭に言ったようにはおせち料理はレジャーだと考えて、やりたい人がやりたいようにやればよい。
そして、おせち料理が食べたいと言っている人は、単に酒飲んでグダグダしたいだけであり、「新年の祝いの意味」とか絶対考えてないから気にする必要もない。柿ピーとスルメでも出しとけ。

でも、そうは言っても他人の趣味やレジャーに付き合わざるを得ないとき、ありますよね。

そんなときは、「ここまでしか付き合わない」って決めて、決めた線まで来たら「私はそれ以上やりません」って撤収するのがいいのではないか。

正月は誰だってゆっくりしたい。誰にも気づかいなく好きなものを飲み食いしているのがサイコーだし、誰かのために飲み食いの世話ばかりさせられるなんて絶対ゴメンだ。

正月の過ごし方をめぐる諸々(飲食物の用意を含めた、帰省とか親戚づきあいにまつわるあれこれ)は、有り体に言ってめんどくさいし、地味なストレスと気疲れに満ちている。自分の気持ちの赴くままに過ごせたらそれが一番だが、現実には、いろんな人間関係や立場の都合上、好き勝手言えない場面はたくさんある。
そうした中でも、ともかくもおせち料理なんかはレジャーだと考えれば、義務感に駈られてやる必要もない。
お付き合いの範囲を線引きして、あとは自分のストレスを避けられるよう過ごすのがいい。

選択肢のいっぱいある令和の時代、正月もなるべく自由に楽しみたい。
私も色々立場や何やらあるが、爆発しない範囲で好き勝手やります


…以上、正月のくだらないダラダラしたバラエティ番組みたいな、漫然と中身もオチもない話でした。

さっそく今年も黒豆ウマイな。新年明けましておめでとうございます。

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